ニートの現況

ニート対策は、最近政府が対策を考え始めているようです。
ニート(NEET)はイギリス発祥の言葉です。働いていない、学校に通っていない、職業訓練も受けていない人々を意味する言葉です。
政府の統計によると、日本のニート人口は2005年で87万人となっており、年々増加傾向にあるといいます。
しかし、政府が算出したこの数字には「働きたくても働くことのできない人」つまり障害者も含まれており、なぜか“家事手伝い”の人の数も含まれているのです。
政府はこのニートの多さに問題意識を持ち対策を考え始めました。

ニート対策

政府のニート・フリーター対策に、“ジョブカフェ”つまり“若者自立・挑戦プラン”と呼ばれるものがあります。ジョブカフェとは、学生や若年失業者などに対して就職の支援をするためのもので、企業・求人情報の提供、カウンセラーが就職や将来についての相談を受ける“カウンセリング”、起業支援、職場体験プログラムの提供などを行なっています。しかし、ジョブカフェは事業主体が都道府県であるため、提供されるサービスの内容は地域ごとに異なっています。
政府が進める“若者自立・挑戦プラン”の中で“ジョブカフェ”と並ぶ大きな柱の一つにデュアルシステムがあります。デュアルシステムとは、職業訓練システムの一つで「働きながら学ぶ、学びながら働く」ことで、若者を職業人に育てるというもの。
つまり、国からの委託を受けた民間の職業訓練校などが、若年失業者を対象に、職業訓練校での講義と、実際の企業での実習活動とを並行して行なうのです。
デュアルシステムには、いくつかのコースがあり、コースごとにレベルや期間が異なっています。

ニートの原因

ニート人口が増加し続ける原因といわれるものに、「就職氷河期の影響」「新卒者限定採用」「実務経験者優先採用」などがあります。
まず「就職氷河期の影響」とは、バブル崩壊の影響によって1993年頃からおよそ10年、有効求人倍率が1.0を切る状況が続きました。学校を出ても、専門学校で専門的に学んでも、働き口がなかったのです。
その影響で就職できずフリーターなどになった者が30歳を過ぎる年齢になり、アルバイトとして採用されることも難しくなってきているのが現状です。
こういった状況が、本人の意思に関係なく、ニートの原因となっているのです。
次に「新卒者限定採用」。団塊世代の大量退職を見越して、2006年頃から求人数を増加させる企業が増えてきました。しかし、そのほとんどは新卒者のみを対象としたものであり、ニート減少にはつながるものではありません。
そして「実務経験者優先採用」。会社が中途採用を行なう場合、即戦力となる実務経験者を求める場合が多く、就業経験のないニートは採用されにくいという現実があります。

また、ニート人口が増加したのは、いわゆる社会的背景だけが原因ではなく、若者の心理状態とも密接に関係しているといわれています。
まず指摘されるのが、若者の中に「親から独立しようとする意欲が乏しくなってきている」ということ。
これは「自分が働かなくても親が養ってくれる」という心理が背景にあるといわれています。親も、自分が苦労したので子供には苦労をさせたくないという、子供を甘やかせる原因をつくってしまっている。こどもぐらいまだ養える、という生活環境。
また、「テレビゲームなど“一人遊び”の機会が増えたこと、あるいは親の過保護などの影響で、友人とのコミュニケーション能力が十分に育たなかった」というのも、引きこもり型のニートになる原因の一つと考えられています。
この他に、「知識・能力に自信が持てない」「職業に対する知識が乏しい」「仕事に対する忍耐力がない」といったことも、若者がニートになる大きな心理的原因であるといいます。
いつまでもこのままでは仕方ない、と親がはっぱをかけても、時既に遅しとなってしまう。
子供も急には変われないのです。楽な生活に甘んじてしまい、変えようともしないのです。


残酷なニートのテーゼ

ネットをみると、ニートに関するブログの多さにびっくりします。ひきこもっていながら、ひとりネットに夢中になるのでしょうか。ニートを楽しんでいるのでしょうか。
残酷なニートのテーゼにも同調する人が実に多い。ひとつのしゃれになっているのか。
残酷なニートのテーゼの言葉のあやなどは認めるが、同調されても困ると思うのだが。
中にはニートを卒業したいと真剣に考え、行動している人も沢山います。
そういう人にこそ政府の対策が届くといいですね。